16:30分に予定より30分遅れてスタート。会場が暗くなり巨大モニターの映像と地響きが伝わってくるような音でライブがスタート。「RISE」、「Sophisticated Girl」、「Wake Me Up」を一気に歌う。元気にＭＣが入った後、「STEADY」。あっという間に最初のパートが終わった。

ＤＪとのパフォーマンスの後、「Brandnew Weekend」などのクラブ系の曲や「Luv Vibration」を歌い東京ドームという巨大なライブハウスを演出した。

この後、メンバーがドームの外野付近のメインステージからドームの中央に設けられたステージへと移動した。ここでメンバーの私服の披露や写真を見たりで一息ついたところで、イスに座ってのアコースティックな演奏が行われた。
絵里ちゃんがギターでGLAYの「However」を歌い、メンバー４人で結成した「なかよしバンド」(メンバー自身で曲を演奏)による「Starting Over」。
続いて１曲挟んで、メンバー出演の映画「アンドロメディア」の主題歌「ALIVE」。
照明などの舞台効果が一段と感動へと導いた。

元のメインステージへ戻り、「Body & Soul」、「Go Go Heaven」など再びおなじみのナンバーが続く。その後、最大ヒットの「WHITE LOVE」。ラジオで「白い手袋をしよう」とメンバーが言ったこともあり白い手袋を着用して踊る。

早いもので最後のパートに入り、まず新曲の「ALL MY TRUE LOVE」を歌う。
もう１曲歌った後、最後の締めとして「my graduation」を会場全員で歌う。
会場が１つにまとまって非常に感動する瞬間を味わえた。余韻を残しつつ、惜しみない拍手とともに終了。

18:10、ここで本編が終わって帰り出す人がゾロゾロと動く。ドーム内は、アンコールを求める声と拍手が止まない。応えてメンバーが再び登場。
「ラブリーフレンドシップ」などアルバムの曲を歌って会場が息を吹き返した。アンコールの締めとして「I Remember」を歌い感動的に幕は閉じた。

再び帰り出す人の動きが目立つ、そしてもう終わりかと思った頃、再びメンバーが登場。会場で販売されていたツアーＴシャツを着たところで、メンバーの呼びかけにより会場全体でカウントダウン。「10・９」と数えだし「３・２・１・０」とカウントし終わったところで、最後の一曲「Kiwi Love」がスタート。ＣＤ収録のバージョンと異なり長々と演奏、２番まで普通に終わったところで会場全体で「GO SPEED GO GO! GO SPEED GO!」というかけ声をメンバーと観客で叫び、盛り上がったところで終了。メンバー全員で会場の観客への挨拶。メンバーも初ツアーの最後ということを惜しむかのように時間をかける。そして、ＳＰＥＥＤのメンバー全員が消えていったところで、ドームの照明がついてライブ終了のアナウンス。

こうして、ＳＰＥＥＤの初ツアーは終了した。

感想
今回は、ドーム正面の２階スタンドからの観戦(「コンサートを聴く」というより、「スポーツを見る」ようなライブであったので、このように表現)だったので会場全体が見渡せた。観客は非常に多様化していて３歳以下の入場制限を越えたぐらいの子どもから３０・４０代のおじさんまで、まさに老若男女を問わない入りだった。そんな、構成だったため「１つになった」と言っても立つ人と座っている人が６：４ぐらい、曲に対して手拍子をしたり踊ったりして盛り上がっている人と、じっとステージを見つめている人がいたりと様々。アリーナは、ファンクラブの人が多いから比較的盛り上がるように見えたが、自分のいたスタンドの周りは少々冷めた人が多かった。感じとして初めてライブを見た人も多いようだった。
また、前出の内容レポートのところで触れた「WHITE LOVE」の手袋着用もスタンドでは３割ほど。ほとんどがテレビだけで触れているのだなぁ、と感じた瞬間だった。そこは、やはり「ミュージシャンというよりアイドル」といった受け入れられ方をされているという気がした。
しかし、そんな観客の「バラつき」をよそにＳＰＥＥＤは迫力のあるステージをこなしていた。そういう意味では、もっと「歌手としてのＳＰＥＥＤ」を見る客が増えて欲しいと思う。ライブは歌手とファンが直に接する機会なのだから客も雰囲気に乗って楽しむ方がよいのではないかと感じることしばしばだった。来年以降、ＳＰＥＥＤのライブがどう変わっていくかが、今からとても楽しみだ。

このレポートに対する意見はmiyasu@geocities.co.jp
このライブの曲目リストはhttp://home.interlink.or.jp/~m-miyasu/speed/