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- さぬきとよこさんのライブレポート
井上陽水 コンサート 1999〜 at 東京国際フォーラム (1999.10.6)
- 平日午後6時すぎの有楽町、東京国際フォーラム周辺はいつもと同じ様にスーツ姿
のサラリーマンがいっぱい。でも、よく観察するとちょっと上品な感じの40代の女
性もあちらこちらに…。まるで観劇でもするかのような雰囲気が漂っていました。
リアルタイムの井上陽水さんのステージをしらない私は一体井上陽水さんのファン
層はどの当たりなのか、全くわからないまま戸惑いながら行く事になったので緊張し
ていましたが、ホントに品のいいオジサマ、オバサマが多く、とりあえずの『怖くな
いかな…』という不安感は無くなりました。
コンサートが始まり、まず初っぱなから私の聴きたかった曲その1が!! その後私
やそれ以下の年令の人も知っている、あの2人組の女の子達の曲。最初の数曲ですっ
かり私の緊張も吹っ飛んでゆったりとリラックス気分で歌を聴いてしまいました。
途中何回かのぎこちないMC(笑)(苦手なんでしょうか?TVで話をしている時は面
白いのに…)を間に挟み、古いファンのきっと楽しみだったであろう曲、昔の曲なの
に今の時代にぴったりの曲、そして誰もが知っている有名な曲等が次々と歌われまし
た。
CDを聴いて予習した時点でも思いましたが、ステージで生を見るとつくづく、『ど
んな曲を歌っても井上陽水の声ならば井上陽水の歌になる』んだな、と思いました。
あの不思議な声で歌われるとどんなジャンルの曲でも、楽しい曲でも哀しい曲でも、
その場にあった情景が浮かび上がってくるように感じました。とっても説得力があっ
て、でも存在感を消せる声、すっと沁み込んでくるような声に引き込まれ…周りの大
人達が昔から、どうして井上陽水がいいと言っていたのかが分かったような気がしま
す。
5年ぶりのツアーということでしたが、慣れていないと言う感じはまったくなく、
ブランクも感じさせず、飄々としたミュージシャン井上陽水がステージにはいました
。きっとこのまま2000年を迎えてもこの人は全然かわらずに、例えば60、70
になったときも同じ様にこの場所で歌っているのだろうなと思わせるぐらい自然体な
人でした。
個人的に聴きたかった曲その1から5までそのほとんどを聴く事が出来、陽水入門
編の私にも充分楽しめ、ちょっと背伸びをした感覚も味わえる、とても素敵なコンサ
ートだったと思います。
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