…そう、この会館は3階席は6階の高さ。怖かったです。結構高いね〜、怖いね〜なんて話をしている内にそろそろ開演時間の18:00。会場内はまだ明るいのにほとんどの人が席に着いて待っていて、SEが静かになるたびに拍手がどこからともなく起こってはすぐにおさまります。あぁ、大人のコンサートなんだなぁと思っているのもつかの間、今度は男性の『たくろ〜〜〜、おそいぞ〜〜!!』『早くやれ〜〜〜!!』(笑)。そう!!私はこれを聞きたかったのよ、これがないと拓郎さんのLIVEじゃない。噂には聞いていたけれど、この間の大宮で初めて生を聞いた時には驚きを通り越して、感動してしまいました。
イントロと共に薄い黒幕が開かれると拓郎さんのほかに、お馴染みLLASの建さん、鳥山さん、中川さん、後ろにはコーラス隊&LLASバンバス・武部さん、と総勢10人の大所帯。ツアー中の為、詳しくは書きませんが、時々拓郎さんのMCを交えながら曲は『古いのから、新しいのから、中っくらいのから』色々ととりまぜて演奏されます。
拓郎さん曰く『古い曲をやりますが、口ずさめてしまうのはマズい人です。知っていても一緒に歌わない方がいいでしょう(笑)』という程の昔のファン涙ものの曲もあり、でも、どういうわけか私もそういう曲のほとんどを知っていました。LOVE2やCMやその他の場所で聞いたということで、さすがにオリジナルを生で聞いたと言う事ではないとは思いますが、それにしても意外と日常の中に拓郎さんの歌は入り込んでいたのだなぁと拓郎さんの凄さを再確認しました。それから、デビュー当時の拓郎さんの声と今の声の共演。私がうまれる前の頃の拓郎さんの声、現在とはまた違った魅力のある声で、2人の吉田拓郎を見た感じがしました。最後に『そそのかされてツアーをやる事になった』と御本人はおっしゃっていましたが、また今後もどんどん『そそのかされて』いろんなことをやって欲しいです。『若い人たちに引っ張ってもらっている』ようには見えない本物のパワーを見た様なコンサートでした。
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