HEY!



REPORT

さぬきとよこさんのライブレポート
THE ALFEE
「THE ALFEE in BERLIN 99 Opening Event of Japan Year in Germany」
at BERLIN BRANDENBURGER TOR
(1999.9.26)


1999年9月26日、ドイツ連邦共和国ベルリン市ブランデンブルグ門前、午後 9:30すぎ…。
遥か彼方の日本から飛行機を乗り継いで13時間。THE ALFEEのLIVEを見に、この瞬 間に存在したい一心でここまで来てしまった。

 下からライトアップされたブランデンブルグ門の前に建てられたステージへドイツ 国歌を演奏しながら登場した3人は、20m以上離れていた場所からもかなり緊張し ていたおうに感じ取れました。ドイツの方もニッポンという国から大挙して押し寄せ た女の子たちの熱気を受け、これからどんな事が始まるのかと興味津々。今までのコ ンサートとは明らかに空気が違ってました。
『Wild Bahn!(英語版)』を皮切りに英語のノリの良い曲が続きます。しょっぱなか ら飛ばしまくりの黒髪の女の子集団をみて、一緒に拳を振り上げたり、手を横に振っ たり…、ドイツの人々はとっても楽しそうにノッていました。途中、日本語でのMCが 入り、何を言っているのか、何で笑っているのか不思議そうにしていましたが、さす が音楽は万国共通。『Can't Stop Love (英語版)』の後に突然の”フレディー”桜 井さん登場。有名なナンバー『We are the champion』に日独どちらの民族も関係な く大きな歓声があがっていました。そしてあっという間にステージはクライマックス へ。
高見沢さんのドイツ語、英語、日本語の3種類のMCに続き、10年前に壁が壊れるな んて想像できなかった頃に歌われていたベルリンの壁を歌った曲『壁の向こうのFREE DOM(英語版)』。これをここで聴くためにここまで来たと言っても過言ではないぐ らいの曲。さっきまでノッていたベルリーナもジッとステージを見つめて中には目頭 を押さえている人まで…。すぐ目の前の現実として壁を実感していた彼等に日本人の ミュージシャンが歌うこの曲がどんな風に映ったのかはわかりませんが、歌い終わっ た後の心からの拍手、その姿を目の当たりにして私にはいつもとは格段に違う曲にな っていました。
深夜11:30をまわり、フィナーレを飾るたくさんの花火。イベントには欠かせな いFollwer Revolution。先ほどの『壁の向こうの〜』で気持ちも一体となったシャパ ニーズとベルリーナ、真夜中だって言う事を忘れてしまう程の華やかな色とりどりの 花火、飛び跳ねるALFEEと人種の違う観客。髪や肌の色が違っても、2時間半以上も 一緒に笑い、飛び跳ね、感動して、そして泣いて…いろんな感情と時間を共有したこ とで国境を音楽というもので軽く越えたように感じました。

 この後、服部克久先生とベルリナーシンフォニカ、それからTHE ALFEEによる『ALF EE CLASSICS』の中からワグナーとジェネレーションダイナマイトを融合させた曲を 演奏し、最後は 『第九歓喜の歌』の合唱。こんなに喜びの歌が似合う場所もないぐ らいの空間、ステージと観客との大きな第九。真夜中に出現した不思議なキラキラし た空間になっていました。

 すべての夢のような出来事が終わった後、隣でずっとコンサートに参加(ホントに 参加という言葉がピッタリな程、ノッていた…)していた初対面のドイツのおばさん は私達の方を向いて興奮気味に『良かった』という言葉を言い続け、まるで娘の様に 私と友人を抱きしめてくれました。
『音楽は国境をこえ、すべてを変える事ができる』音楽の力というのを改めて感じ、 ベルリンに来てまた大事な事を学びました。

 高見沢さんは『(ALFEEを)見つけてくれてありがとう』とステージでおっしゃって いましたが、こちらこそ『やり続けてくれてありがとう…』いくら言っても言い足り ないぐらい大事なものに出会えた気がします。
そして…これからもよろしくおねがいします、なのです。